指導者の実力と能力
指導者自身の実力、能力を何で判断するとよいでしょうか。「指導経験が多いから安心!」というキャッチフレーズだけでは、指導者自身の実力、能力は不明です。一口に指導者といっても、その実力は一律ではありません。客観的なものが必要です。
元教習指導員を謳っている場合
教習指導員資格とは
元教習指導員を謳ってペーパードライバー講習を行っている場合は、以前、自動車教習所の教習指導員として勤務していた者が、自動車教習所を退職して独立した事業を行っているものと思われます。
ペーパードライバースクールは誰でも簡単に開設することができます。公安委員会への届出、報告義務もなく、公安委員会からの指導・監督を受ける必要もありません。教習指導員資格等も必要ありません。一般の方に誤解しないでいただきたいこととして、教習指導員資格者証は、人に運転を教えることを許可する「免許」ではありません。人に運転を教えることは法律で禁止されていませんので、禁止を解除するための免許は存在しません。元教習指導員を謳っている場合は「どこの自動車学校に何年勤務して、なぜ退職したのか、技能検定員資格を持っているか」を確認することをお勧めします。
元教習指導員を謳っている場合、教習指導員資格の保有をアピールする傾向が見られます。教習指導員審査は公安委員会が行うもので、教習指導員資格(普通)の場合、21歳以上で普通免許を取得していれば、学歴や運転経験などに関係なく審査を受けることができます。審査自体は、ふつうに勉強して対策を行えば、1回の受審で悠然と合格できる内容です。しかし、web上の体験談には「とても難しい審査で、かなり勉強をしないといけない」「厳しい審査に合格した証」「1日10時間の勉強と訓練を3か月間行った」などと記されています。
筆者の場合は、指定自動車教習所協会の行う新任教習指導員養成講習に参加することもなく、実際の審査コースを走行して練習することもなく、3日間、自分自身で審査内容の確認を行い、指定自動車教習所に所属していない一般の受審者として教習指導員審査(普通)に臨みました。もちろん1回目の審査で合格しています。
筆者の実体験とweb上の体験談を分析すると、教習指導員審査は学歴、指導者としての適性、運転経験などに関係なく受けることができるため、審査を受ける者の学力・適性・技能は一定ではありません。学力の面でいえば、大卒であっても、出身大学のレベルは幅広く、SランクからFランクまで様々です。そのため教習指導員審査に対して、指導者自身の感想や表現に差が生まれることになります。つまり、教習指導員資格の有無だけで指導者自身の実力・能力を判断することは避けるべきではないか、ということが見えてくるわけです。
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